レベルでの作業 |
★オートレベルの使い方 |
1)三脚の据え付け まず、三脚ですが、ニコンのレベルは三脚取り付け部に独自の2方式三脚ねじを用いているため、3種類の三脚(整準式、シフト式、球面)のどちらもそのまま使えるようになっています。 まず、三脚下部のバンドを外し、蝶ねじをゆるめ、三脚を適切な長さに伸ばします。そして一本の脚を基準にして、他の2本の脚を持って開きます。(下図参照) 三脚脚頭面が出来るだけ水平になるようにします。その後石突を踏み込み固定します。(軟弱な地盤では特に強く踏み込みます。) 2)レベル本体の取り付け
3)本体の整準 まず望遠鏡を3本の整準ねじの中の2本と平行の位置にします。(その平行な整準ネジをA、Bとします。) 次に円形気泡管の気泡を整準ネジA、Bを同時にまわしてほぼABの間になるように気泡を導きます。そのときABのネジをまわす両手の動きはそれぞれ逆方向になるようにします、すなわち両手を内側にねじ込む様に、あるいは外側に開くようにネジを持った手を回します。(その際、気泡管の動きは左手の親指の動きと同じ方向になります。) それが終わったら最後に1本残った整準ネジ(Cとします。)のみを用いて、気泡を気泡間の「○」の中に導きます。 気泡が「○」の中に入ったら、望遠鏡を180°回転させて、それでも気泡が「○」の中央にあり続けるかどうか確認します。 (もし気泡がずれるようでしたら気泡管の異常が考えられますので、整準を行ってください。) 4)望遠鏡の視準調整 まず望遠鏡を覗いて、十字線がはっきり見える様に視度環を回して調整します。 続いて望遠鏡上部に付いている視準望遠鏡、視準目標(標尺目盛)の方向の2点が一致する視準線になるように 望遠鏡を目標方向に向けます。 合焦ハンドルで目標がはっきり見えるようにピントを合わせて、ピントが合った段階で水平微動ネジを回して目標目盛が読めるように望遠鏡の十字線と合わせます。 次に顔を上下方向に動かして視差(パララックス)が無いことを確認してください。最後に円形気泡管を接眼レンズ側から反射鏡を通して確認し、円の中に気泡が収まっている事を確認します。その状態で鉛直方向に対する水平状況が保たれる事になり、実測可能状態となります。 5)本体の移動作業が一段落して器械を移動する場合、本来なら器械に対しての衝撃を防ぐため、きちっとケースに収納して運ぶのが理想ですが、あまり移動量が大きくない場合はそのまま三脚に据え付けたまま移動することがあります。 その際には出来るだけ垂直に持って移動するようにします。(天秤担ぎはしないようご注意ください) 遠距離の場合は必ずケースに収納してください。その際本体の整準ねじは出来るだけねじ中央の黒線(整準雌ねじの中央にある線)に合わせるようにしてください。 |
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