■交流出力端子(AC Output)
周波数補正を行った後の交流信号が出力されます。フィルタ(NX-21SA、NX-21VA)装着時はフィルタ通過後の交流信号が出力されます。本器の指示値と出力電圧の関係は下図のようになります。
●出力電圧(実効値)…1V±50mV(目盛上限で)
●出力抵抗…約600Ω
●負荷抵抗…10kΩ以上
●接続コード…BNC-ピン出力コード CC-24(オプション)
※本器を校正状態にしたときの出力信号(目盛上限-6dB、1kHzの正弦波)は0.5Vになります。 |
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■直流出力端子(DC Output)
設定した周波数重み特性と時間重み特性のかかったレベル化直流信号です。本器の指示値と出力電圧の関係は下図のようになります。
●出力電圧(実効値)
2.5V±50mV(目盛上限で)
25mV/dB
●出力抵抗…約50Ω
●負荷抵抗…10kΩ以上
●接続コード…BNC-ピン出力コード CC-24(オプション)
※本器を校正状態にしたときの出力信号(目盛上限-6dB)は2.35Vになります。 |
騒音計の周波数に対する重み付け特性にはA、CおよびZ(FLAT)などがあります。それぞれの特性は下図のようになります。音の大きさの感覚量は音圧レベルだけでは定まりません。例えば、同じ音圧レベルの音でも低音域と高音域では感覚的な音の大きさに差があります。A特性で測定した値は音の大きさの感覚に比較的近いことがわかっており、騒音などの評価(騒音レベルの測定)には日本だけでなく国際的にもA特性が使われています。Z(FLAT)特性は周波数特性が平たんなので、音圧レベルの測定や騒音計の出力を周波数分析する場合などに利用します。C特性もほぼ平たんな特性ですが、Z(FLAT)特性と比べると31.5Hz以下の低い周波数成分と8kHz以上の高い周波数成分の影響を小さくした測定ができます。そこで、不要な低い周波数成分や高い周波数成分の多い音の音圧レベルの測定にはC特性を使用します。 |
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マイクロホン・プリアンプをマイクロホン延長コードで延長した場合、コードの長さによって測定可能音圧レベルと周波数が制限されます。これは延長コードの持つ容量によるもので、コードが長くなるほど測定できる音圧レベルと周波数が低くなります。左図に延長コードの長さに対する測定可能音圧レベルと周波数の関係を示します。例えば、123dBの音圧レベルを8kHzまで測定する場合、約100mまでの延長コードが使用可能です |
風のある屋外や換気装置などの測定では風雑音による測定誤差が問題となることがあります。このような場合には付属の防風スクリーンWS-10をマイクロホンに取り付けます。WS-10の特性を右図に示します。風雑音の減少効果は騒音レベル(周波数重み特性A)で約25dB、音圧レベルで約15dBです。 |
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屋外で長期使用することを目的として、風雑音の減少だけでなく、雨・露に対する防水効果と十分な耐久性を持つように設計された全天候形の防風スクリーンです。直径20cmにオープンセルタイプポリウレタンフォームの風雑音を減少する部分と、砲弾形のナイロン不織布による防水部分と成っています。
■仕様
●風雑音減少効果:約28dB(A特性)、約29dB(C特性)
●周波数レスポンスへの影響:
+0.8dB、-1.5dB(20Hz〜8kHz水滴付着時)
●適合マイクロホン:1/2、1インチ
●大きさ・重さ:約200mm球形、約2.5kg
■材料
オープンセルタイプポリウレタン
フォームおよびナイロン不織布 |
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